新型コロナウイルスの影響による⾃粛期間中、メディアやSNSからたくさんの情報が錯綜し、何が真実なのかがわからなくなったり、ストレスで⼼が不安定になり体調に影響が出てしまう⼈、攻撃的になってしまう⼈、さらにコロナより⼈のほうが怖いという⾔葉まで⽿にする様になりました。感染病による影響は⾝体的な問題だけでなく、精神的な問題も同じくらい拡⼤していると感じ、そんな状況の中で今を⽣きているということ、私が今⼤学四年⽣で卒業制作をするということに何か必然性があるのではと思い、病気を治すことはできないけれど、何か⼈の内⾯に届くようなものを卒業制作の作品として落とし込めないかと考えました。そこで⾃分の⾝近にある「⾔葉」と「おまもり」をキーワードに、この⼆つに共通すること「信じることで⼈に変化をもたらすもの」を作ろうと決め、思いを詰め込んだギフトボックスという形を選びました。
枇杷の花⾔葉は ”治癒“
枇杷の⽊は“⼤薬王樹(たいやくおうじゅ):最⾼の薬⽊”
枇杷にはこのような意味や呼び名があり、約3000年以上前から薬効が知られ、⼤切に扱われてきました。実・種・葉・材、枇杷はすべて様々なものに変化し、無駄にするところが⼀つもありません。
これは私達⼈にも⾔えることではないでしょうか。⾃分が今まで過ごしてきた時間や良い思い出、嫌な思い出で得た経験は⾃分にとってすべて価値のあることであり、無駄なことなど⼀つもありません。
枇杷と⼈。
昔から続くこの関係性を再構築し、この作品に触れて枇杷の持つ意味「治癒」を知ってくれた⼈へ、「外⾯的な意味だけでなく、もっと内⾯的な傷や問題を治して癒やし、前向きな⾵があなたに訪れますように」という願いを込めて、⽣活の中に取り⼊れやすい⽣活雑貨を中⼼としたギフトボックスを作りました。