JOSHIBI・AP

Graduate & Degree Show 2020
2020年度 女子美術大学
アート・デザイン表現学科 アートプロデュース表現領域
卒業制作・修了研究展

GRADUATION WORKS学部4年生卒業研究・制作作品

INSIST

多田 花子Hanako Tada

映像作品|デジタル

理不尽な弾圧を受けている中でも自分の意見を主張し続けて欲しいという願いがあります。
→「主張の波紋」どんな形にもなり、どんなものも映す=「水」
一滴の雫(主張)が絶え間なく続く事で大きな輪が広がる=「波紋」
この作品で伝えたいことは香港の民主化運動についてではありません。私は政治家でもなし、何かの運動の指導者でもありません。ただ今を生きる若い世代の一人です。皆さんもその一人です。この世界は遥か昔から、今も多くの問題があります。それは大きいことから小さいことまで、たくさんあると思います。28年間存在したベルリンの壁の崩壊に力を貸してデヴィットボウイ、南アフリカのアパルトヘイト撤廃に尽力を尽くしたネルソン・マンデラ、人種差別をなくそうと立ち上がったマーティン・ルーサー・キング・ジュニアなど声を上げ、主張し、変化、成功もたらした出来事が多く存在します。もちろん、それにみんなが関心、支持をするわけではないのがこの世界の悲しいジレンマだと思います。だからこそ、イデオロギーに関係なくどんなことにも疑問を持ち、意見を主張し続けることで変化をもたらせることができるという力を信じてほしい。
最後に、無関心になるのはとても簡単なことです。主張しなければ、過去の過ちのまま何も変化せず、また同じ過ちを繰り返してしまいます。しかし、それを私たち人類は主張することで様々なことを変えることができます。世界は、まだ成長できる、伸びしろがたくさんあるんだってって、私はそう考えたいです。何かを変えようと思い、主張することは簡単なことしではないからこそ、私のこの作品で一人でも何か主張しようと思った人がいてくれたらなと思います。

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