「記憶の形状記憶」をコンセプトに立体作品を制作。成長していくと、記憶は曖昧になっていく。思い出の品も全て持っているものは、当時の状態で維持できる物などほとんどない。自身の記憶を辿ってみると、私のそばに変わらずにいたのは実家から徒歩5分の所にある海だけだった。21歳になった今でも海の景色は変わらなかった。普遍的な海の海水で曖昧な存在の記憶や物を形状記憶させることで、その存在の不安定さを顕著にし海の普遍さを表現した。